『1分間英語音読』

英語の勉強を続けている中で、つくづく思うのは、
しごく基本的な文法が、染み付くところまで馴染んでいないのだな、ということ。
本当に単純に、現在形で、「三単現のs」なんて頭ではわかっていても、
条件反射的に He runs. と言えるかどうか、というあたりが。

この本は、タイトルにも「音読」と入っているように、
音読の効果を謳っている。
20年以上、予備校で英語を教える筆者が、生徒にも推奨している音読。
Reading, Listening, Speaking, Writing の英語4技能が、
音読によってすべてつながるのだという。

音読、というとSpeakingの向上だけのように思えるが、
正しい音を聴いて、更に正しく発音した音も聞く(Listening)
考え込まずに英文が出てくるようになるので書く能力も上がる(Writing)
英文の構造が感覚的にわかるようになるので速く読めるようになる(Reading)
という理屈だ。(p.11)

First Lectureにある、「音読と黙読は何が違うの?」も、
「確かに!」という内容。(pp.12-13)

特に、英語を英語の語順のまま理解できない、
つい日本語の語順に直して理解してしまう人にとっては、
ひとつひとつの例文に、
日本語、英語の語順の日本語、意味のかたまりで区切った英語、
の3パターンが書かれているのは、とても役に立つだろう。

私の場合、英文を読むときは英語の語順で頭から理解できるものの、
日本語を英語にするときに語順がわからない、という課題があるので、
日本語を見ただけで英語が言えるかどうかをチェックし、
間違っていた場合には、英語の語順の日本語で正解を確認するようにしている。

例文は「主語+述語」の最も簡単な構文から始まる。
詳しいことはリンク先に目次があるのでご覧いただきたい。
この段階から、付属のCDで発音を徹底的に聴き込んで染み付かせてしまえば、
きっと上達できそうだ。
発売即20000部突破の大反響も頷ける。

1日1分、という短さが、継続を助けるだろう。

1分間英語音読[CDブック]
大岩 秀樹 (著)
ダイヤモンド社 (2018/5/17)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です