『海外経験ゼロ。それでもTOEICテスト900点』

タイトルのとおり、海外留学も海外勤務の経験もなしの著者。
2002年5月にTOEICのIPテストを受け、スコアは540点。

1年半で865点。
そこからが大変で、2年半後に待望の925点をマーク。

そんな著者が、自らの経験をもとに、有効だった勉強法や心構え、
そして、最初からこうすればもっと速くスコア900点をクリアできたのに…!
というアドバイスもりだくさんの一冊。

もし可能ならば、1年半で900点を取ってしまおう。
筆者は、そう言います。
そして、書店に並ぶTOEIC本の9割は凡庸と切り捨てて、
本当に役立つ教材を厳選して紹介しています。

面白かったのは、「英語学習に、コスト意識を持とう。」(p.22)といった指摘。
また、勉強した時間の時給を計算することで、
投資した金額を回収すること、ここまでの投資をムダにしないよう最後までがんばること、
等を意識することも、英語学習を続けるヒントとして書かれています。

何より、「1000時間トレーニングすれば、900点は突破できる。」(p.27)
といった、明確な目標の提示。
1000時間は、1日24時間とすると、たったの42日ほどの時間。
現実的に勉強できる時間で考えると、1日1時間半なら667日(約1年と10ヶ月)。
1年半で900点、という目標とも、だいたい一致します。

それも、まず100時間、トレーニングを積むこと。
毎日3時間くらいの勢いで、まず100時間、
時給2,000円とすれば20万円投資してしまうこと。

そして、200時間、300時間…と続けるうちに、楽しくなり、
「1000時間は、知らないうちに到達している。」(p.51)といいます。

他にも、
リスニング編、ボキャブラリー編に分けてベーシック・スキル向上のコツ、
TOEICスキルを高める方法、
楽しみながら学び続ける方法、などを紹介しています。

また、2006年からの新TOEICテストに向けて内容もブラッシュアップ。
今後もテストの変更はあるとは思いますが、
基本的な学習方法は参考になると思います。

海外経験ゼロ。それでもTOEICテスト900点
宮下 裕介 (著)
PHP研究所 (2015/4/16)

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