「誰の友にもなろうとする人間は、誰の友でもない。」
冒頭、ヴィルヘルム・ペッファー(ドイツの植物生理学者)の言葉が紹介されている。
お金持ちになるためには、多くの顧客を持つ必要がある、と思うかもしれない。
仕事のパートナーは、ガンガン攻める人を選ぶべきだ、と思うかもしれない。
しかし、人間にとっても最も貴重なものは、時間である。
よって、誰とでも平等につき合うことはできない。
そこで、どんな人とつき合うのか、その「基準」が重要になってくる。
一番の基本は、「心地良い相手」。
ただし、質は考えること。
個人的に、なるほどなぁと思ったものをピックアップしてみよう。
「魚の食べ方が汚い人とはつき合わない」
これは絶対ではなく、自分が気になるのなら、と書かれている。
一緒に食事をして心地良いかどうかは、ひとつの基準、というのは
他でも聞いたことがある。
「『儲かるから』という理由だけではつき合わない」
序章のタイトルが
「お金持ちは、人づき合いをお金に換えている!」
となっているので、矛盾しているように見えるが、これは、
「話してるだけで、どんどん新しいアイデアがわいてくる」とか
「この人と一緒に仕事をしたら楽しそうだな」といった気持ちになる、
そんな相手をビジネスパートナーに選ぼう、という話。
そして、たとえ心地良くても、
「人づき合いで完結してはいけない」
セミナーに通うばかりで、一向に行動しない、というのは、
本当に心地良いのか?
お金持ちになって、他のお金持ちと遊び歩くほうが、
ずっと心地良いはず!
リンク先に目次があるのでご覧いただければわかると思うが、
中には「?」というものもある。
ただ、こういうことを自分は基準として考えたことがあるか?
ということを意識しているかどうかが大切だと思う。
『賢いお金持ちが絶対に破らない 人づき合いの基準』
田口智隆 (著)
秀和システム (2017/12/9)