『レモンをお金にかえる法』

副題に「”経済学入門”の巻」とあるように、
レモネード売店を例に、子どもでもわかる説明で、
しかし本格的な経済用語がズラッと出てきます。

「原価」「消費者」くらいは、
日本の学習絵本的なものにも出てきますが、
「資本貸付け」「調停」やら、
「ストライキ」「合併」「資本家」やら…!

まず小さな商売「小売り」を始めて、
そこから「卸売り」になってもいいし、
人を雇って「経営」をする人になってもいいし…と、
ひととおり、事業拡大の流れが描かれています。

もちろん、大人が読んでも今更な基本的な用語ばかりだし、
じゃあ具体的にどうやるか?なんてところまでは、書かれていませんが、
絵本を読むような年齢にこれがわかってたら
きっと人生違ったなぁ…と思います。

アメリカでは性教育と同等らしい、
つまり経済学の基礎的な知識を身につけておくことが、
アメリカ社会を生きるには大いに助けになるのではないか、と
訳者解説にあるとおりだと思います。

最後には「起業家」としての「成功」とは…?
そして、「資金」ともうひとつ、
きみが手にしたものは…(これはぜひ、本を御覧ください!)
というのがステキです。

裏表紙にある、お二人の推薦コメントがまたステキ。
「やられた!私も夢見ていた絵本です。」 (谷川俊太郎・詩人)
「経済学入門の”名著”」  (竹内宏・経済評論家)

新装版 レモンをお金にかえる法
ルイズ・アームストロング (著), ビル・バッソ (イラスト), 佐和 隆光 (翻訳)
河出書房新社; 新装版 (2005/5/21)

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