『ゼロ起業』

副題は「あなたの経験・知識をお金に換えるノウハウ」。
まさに、起業・副業の本。

多くの類似本と同じく、
「そんなもの自分には何もない…」と思わないで!
という呼びかけから始まる。

それが…
「趣味のイカ釣りの必勝ノウハウを教材として販売して800万円」
…というピンポイントの紹介から。なかなかおもしろい。

【第Ⅰ部 発見編】
【第1章 「ゼロ起業」で収入と自由を手に入れよう!】

お客様は自分の半歩後ろにいらっしゃる。

教える側があまりにもずっと先を行く、
たとえば業界の権威者だとしたら…
初心者や経験が浅いクライアントにとっては
「参加しづらい」という印象を与えてしまう。

ちょっとの差、が、むしろ強みになる、ということだ。

もうひとつ。
他と競合しない、
新基軸(自分が作り出したオンリーワンのポジション)
を打ち立てること。
これが独自の売りになる。

この2点を見出すことが、「ゼロ起業」の必須事項。

この、強みと売りを発見する方法が、
「ファイブ・フォーカス(5つの視点)」。

1.あなたが好きで情熱が湧くこと
2.あなたが今まで経験してきたこと
3.あなたが人からほめられたり、喜ばれたりしたことがあること
4.あなたのコンプレックス
5.何の規制もなければやってみたいこと

なぜこの5つの視点なのか?
それは本文に譲ろう。

【第Ⅱ部 行動編】
【第2章 得意分野や趣味を存分に活かす!コンサルタント起業法】

前半は、選ばれる対象となった人たちの具体例。
後半は、宣伝ツールの説明など。

【第3章 「先生」になればバックエンド商品も売れる!セミナー起業法】

「バックエンド商品」とは、本命商品のこと。
安価な「フロントエンド商品(集客商品)」をまず購入してもらい、
信頼を得たうえで、より高価なバックエンド商品を購入してもらう、という流れ。

最初から、安価で良いので有料にしておく方法が最初に紹介されている。
無料から始めると「次は有料で」と言った途端に「では結構です」と言われてしまうケースがある。
無料だと、本気で熱心な人が集まりにくい、ということも起きる。

76ページからは、具体的に、セミナー起業法で成功する9ステップが紹介されている。

【第4章 ブランドをつくってスムーズに成功する!出版起業法】

出版がブランドになる、というと奇妙に聞こえるかもしれない。
しかし、
「本を出すような専門家なんだな」と思われて、講師依頼などが来る、
と言われれば、納得するだろう。

「編集者をオトす5つの口説き方」は必見!

第5章以降も、「ゼロ」から起業する方法が紹介されている。

【第5章 継続的に安定収入を得られる!会員制ビジネス起業法】

【第6章 専門分野なしでもスタートできる!コーチング起業法】

【第7章 他人の知識を商品にする!プロデュース起業法】

【第8章 ブーム到来。知識+技術で起業する!サロン起業法】

【第Ⅲ部 発展編】
【第9章 誰も知らない集客テクニック!】

最後は、どんな起業をしても必須の集客方法について。

集客を成功させるための「2つの究極質問」は、すごい。

①「自分のお客さまはどこにいるのか?」
②「自分のお客さまをすでに持っている人は誰か?」

そして、まず、
「そもそも、自分のお客さまは誰なのか?」

…確かに!!!

「集客の4つの領域」
「最新の集客手法」と続く。

「最新の~」は、2014年出版の本とはいえ、
2018年現在も通用する方法だろう。

具体的には…Youtubeを使った動画マーケティング。

もし、「もうYoutubeは古い!」と思うのなら、
動画配信のできる他のサービスに応用したらいい。

…さあ、材料は揃った!
あとは、起業するのみ!!!

ゼロ起業
吉江 勝 (著), 北野 哲正 (著)
実業之日本社 (2014/6/28)

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