『入社1年目から差がつく 問題解決練習帳』

 

グロービス経営大学院も経営する、㈱グロービスによる問題解決の本。
グロービスは1992年の設立以来、
「経営に関する『ヒト』『カネ』『チエ』の生態系を創り、社会の創造と変革を行う」
ことをビジョンに掲げ、各種事業を展開している。

いわゆる問題解決の流れを数値と文章で表現しつつ、
各ステップでどのように考えたらいいか、ヒントが紹介されている。

 

目次は以下の通り。

CHAPTER1 何を扱うのか「問題」を考える
CHAPTER2 何が見えているのか「事象」を考える
CHAPTER3 なぜそうなるのか「理由」を考える
CHAPTER4 何をすればいいのか「解決策」を考える
CHAPTER5 上手く進めるための「工夫」を考える

 

問題解決における問題とは「現実と理想のギャップ」だという。
そんな一言で終わられて、わかったようなわからないような気になっていたら、
この本を開いてみるといいかもしれない。

ある月の、A店の売上が80万円。B店の売り上げが60万円。
さて、どちらの店舗が問題を抱えているか?

B店、と思うなかれ。
B店は目標が60万円、つまり目標達成している。
これに対し、A店は目標120万円、目標額より40万円も足りない。

…というように、数字を示して「現実」と「あるべき姿」について、
様々な角度から見る見方を紹介している。(p.8)
問題だと思っていなかったことを問題としてあぶり出すにも参考になるだろう。

 

CHAPTER2にも、分析を始める前にデータの表現をひと工夫することや、
問題を分解して考えるいくつかの手法が紹介されている。

このように、問題解決の各ステップごとに、いくつもの視点が紹介されている。
自分がつまづいているステップのみ、拾い読みしてみてもいいかもしれない。

 

問題の種類には、発生型、探索型、設定型の3種類があるらしい。
売上のように、現状が数値で把握されているような、
設定型、あるいは発生型の問題解決には、参考になりそうな本。

 

 

入社1年目から差がつく 問題解決練習帳
グロービス (著), 岡 重文 (著)
東洋経済新報社 (2021/7/30)

株式会社グロービス | 公式サイト (globis.co.jp)

 

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