ブラジルで学生に最も人気の高いコングロマリット企業、
セムコ社。そのCEOによる著書。
セムコ社は彼が21歳のときに父親から受け継いだ。
そのときは倒産の恐れさえある小規模な会社だった。
しかし、大胆な組織革命によって急成長を遂げる。
その革新的な経営方針と経営手法は、
ビジネススクールのケーススタディに取り上げられ、
毎年、世界中の大企業の経営幹部が、その秘訣を学ぼうと訪れる。
その驚きの経営とは…
たとえば…
・セムコ社には、組織階層がない。
・ビジネスプラン、企業戦略、短期長期計画もない。
・人事部がない
・作業員を監視・監督していない
…!!!?!?!?!
筆者はハーバード大学の客員教授をはじめ、
MITなどアメリカの大学で頻繁に講義をしている。
本書の内容も、わかりやすく、語りかけるように、
楽しく充実したものとなっている。
タイトルになぞらえて、章立ては、
日曜日から土曜日まで、そして、
Anyday(どんな日でも)、Everyday(毎日)、の9章からなる。
何度も読み返して、日々を充実させるひとつの指針とすると良いかも知れない。
『奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ』
リカルド・セムラー (著), 岩元 貴久 (翻訳)
総合法令出版 (2006/1/24)